飯久保廣嗣 Blog

今回は組織で発生する課題や問題を解決する際に有効な、論理思考力をベースにした質問の方法を、それぞれの設定ごとにいくつか紹介していきたい。明日から使えるものばかりなので、ぜひ活用していただければと思う。

●現状を適切に把握し課題を明確にする質問形
①抽象的ではなく、具体的に複数の課題として設定するとどうなるか?
②意思決定をする前に問題の原因はなんだと考えられるか?
③優先順位を判断する場合の基準をどう考えるのか?
④木を見て森を見ないという短絡をどう回避するか?

●問題現象に対してその対応を迫られているときの質問形
①対策を講じるにあたって、どのような原因を確定しようとしているのか?
②真の原因を特定する場合にどのような事実関係で検証したのか?
③問題解決のためにどのような本質的な対策を講じているのか?

●適切な意思決定をしなければならない場合の質問形
①提示された案件の決定事項をどう明確に設定するのか?
②どのような目的やねらい(Objective)を達成するか?
③どのような選択肢(Alternative)が考えられるのか?
④どのような選択基準(Criteria)で判断をするのか?
⑤選択肢の修正案を考えると、どうなるのか?
⑥選択肢のマイナス要因や副作用(Consequence)をどのように想定しているのか?
⑦マイナス要因や副作用に対してどのような対策を考えているのか?

●組織の経営や重要案件の推進を確実にするための質問形
①この案件のどこが心配なのか(重大領域)? 複数挙げるとどうなるか?
②それらの重大領域で起こりうる具体的な現象を想定すると何か?
③具体的な問題に対して予防対策をどのように講じているのか?
④問題発生時を想定してその影響を最小化する対策がどのように講じられているのか?
⑤これらの対策を再検討するタイミングをどう考えるのか?