1.飯久保廣嗣の経営コンサルティング

背景

経営環境が激変している今日、企業の意思決定の精度を高め、スピードを上げることが要求され、それを実現するためには、より科学的なアプローチが必要となる。意思決定の科学的なアプローチとは、問題・課題からはじまり結論に至るまでの思考のプロセスが論理的かつ客観的に分析することである。この思考のプロセス(思考様式)をラショナル思考と呼ぶ。

国際社会では、このラショナル思考はデファクトスタンダードとしてすでに定着している。ラショナル思考の原型は米国のランドコーポレーションの研究者であったC.H.ケプナー等によって、1950年代にKT法として開発され、世界の多くの企業で採用されている。

日本では、1971年に米国KT社の日本法人が設立され、飯久保廣嗣がKT法の日本版を開発し、わが国の優良企業に導入され、高い評価を得ている。さらに、1984年には飯久保広嗣とC.H.ケプナーによりKT法をベースにし日本の経営にマッチさせた「EM法」が1984年に開発された。このEM法は2008年に日本能率協会マネジメントセンターに譲渡され、現在も有効な人材育成プログラムのひとつとして展開されている。

飯久保廣嗣のコンサルティングの目的

多くの企業は、幹部人材教育の一環として論理的思考やロジカルシンキングを採用してきた。その目標は、組織の意思決定コストを削減することである。そのためには、ラショナル思考を単なる人材育成の教育プログラムとするのではなく、組織の風土として定着させることが必要であり、それが飯久保広嗣のコンサルティングの目的である。

さらに、このコンサルティングの最終的な目的は、時代がどのように変わっても適格な意思決定ができる企業風土を創り、それを維持することに寄与することにある。

飯久保廣嗣のコンサルティングの内容

  1. 組織が抱える重大な経営課題や意思決定・リスクに対して、ラショナル思考を用いたソリューションの策定を支援する。
  2. コンサルティング活動に参画する幹部人材のラショナル思考の実践的強化を図る。

ここで活用するラショナル思考は、KT法・EM法をベースに、問題解決や意思決定に対する論理的な側面を強化することを目的としたものである。ただし、このラショナル思考は、日本人が本来的に持っている問題解決に関する知識や智恵を整理し論理的な思考体系的として確立したものであり、欧米の理論をそのまま持ち込んだものではない。

飯久保廣嗣のコンサルティングのテーマ

  1. 組織として重要な意思決定
    組織統合、海外オペレーション、研究開発、投資案件など。
  2. 組織として対応すべきリスク対策
    新規事業の展開、年度計画の推進、大型プロジェクトの推進、競合他社の脅
    威、不祥事発生のメディア対応など。
  3. オペレーション現場におけるトラブルシューティング
    工場内クレーム発生、市場からのクレーム、システムダウンなど。
  4. 幹部人材(後継者候補・役員候補)のプロブレム・ソルビング力の強化
    リーダーシップ、鋭い質問力、国際社会でのプロブレム・ソルビング(含む英
    会話力)など。
  5. 組織の意思決定コスト削減に関する啓蒙活動
    講演、フォーラム、少集団活動、役員の啓蒙など。

コンサルティングへのプロセス

  1. ラショナル思考の基本概念と実務展開デモンストレーション(2~3 時間)
  2. CEO・役員による経営課題の提示(前頁参照・複数課題可)
  3. 分析に携わる幹部社員(4~5名)の人選
  4. ラショナル思考による分析(4~5時間×2~3回)
  5. CEO・役員による分析結果(効率・精度)の評価
  6. コンサルティング導入の目的と計画の策定

コンサルティングの費用

対象の人数や期間に応じて費用を算出します。